update:2024/01 |
【生薬・INDEX】
【あ】・【い】・【う】・【え】・【お】・【か】・【き】・【く】・【け】・【こ】・【さ】・【し〜す】・【せ】・【そ】・【た】・【ち】 ※ここに掲載されていない生薬情報は以下を閲覧してください。 |
【ハーブ・スパイス】 | ||||
麻の実 | カモミール | クローブ | 山椒(朝倉) | 山椒(唐) |
サフラン | シナモン | ジャスミン | スターアニス | ジンジャー |
セージ | 西洋オトギリ草 | ターメリック | タイム | 陳皮 |
ナツメグ | 乳香 | ハイビスカス | バジル | 白檀 |
フェンネル | ペパーミント | マリゴールド | ラベンダー | レモングラス |
レモンバーム | ローズヒップ | ローズマリー | ローズレッド | ローレル |
【補遺】 | ||||
禹餘粮 | 営実 | (毒)夾竹桃 | 麒麟竭 | (麻)罌粟 |
琥珀 | 犀角 | (毒)ジギタリス | 朱砂 | 川練子 |
穿山甲 | センナ実 | ソウズク | (毒)朝鮮朝顔 | (劇)巴豆 |
ハクズク | 朴ノ実 | 孫太郎虫 | 真菰 | 羊眼 |
雷丸 | (劇)ロート根 |
神農は生薬の始祖とされるが、あくまでも伝説上の神様だ。時代が下り、生薬を『本草綱目』という書物にまとめあげた李時珍(1518〜1593年)は実在した人である。中国・明の医師で他にも奇経や脉診の解説書である『瀕湖脉学』、『奇経八脉考』を著している。23歳の時に医学を志し、数年後には名医として湖北一帯に名を知られるようになる。34歳で明朝における医学の最高機関である「太医院」に推薦を受けて北京に赴いたが、性に合わず1年後に帰郷し地元で医業を続けることになった。中国の本草学は神農が薬草、毒草を食べて確認したとされる『神農本草経』を原典として、多くの増補が繰り返されてきた。しかし、次第に名称、薬効などに誤りや重複、不備が生じたため、李時珍が新しい本草書の編纂を思い立った。800種の書籍を参考に薬物の採集や研究を重ね、3回の校訂の後、61歳で『本草綱目』全52巻を完成させた。26年の歳月を要している。 【李 時珍・り じちん】 【國譯本草綱目】 李時珍が1578年に完成させ1596年に南京で出版された。全52巻で収録薬数は1892種、図版1109枚、処方11096種にのぼる。薬物ごとに名称の考証、産地の注解、過去文献の正誤、製造・調整法、気味、主治、発明、処方などの項目で記述されている。出版後、数年で日本に初版が輸入され、本草学の要書として多大な影響を及ぼした。日本で翻訳されたものは國譯・本草綱目と呼ばれている。 |
【注.1】薬草写真は薬用部位ではなく、花や実を中心に描かれるのが通例である。華やかで判別にも優れているが、薬用部は花ばかりではなく、むしろ花は稀にしか使わない。ここでは調剤に使用する生薬を原形、又は調剤用にカットしたものを紹介します。薬草写真も可能な限り掲載しているので併せて閲覧して下さい。 【注.2】生薬の分量については中医の分量を記載しているので、日本の常用量より多く感じられるかも知れません。生薬を複数配合する分量と単独で使用する分量は臨機応変に対処するため、利用に際しては経験を積んだ方に相談して下さい。
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