【ハーブ・スパイス】


【麻の実】
起原:イラクサ目クハ科 別名:大麻、麻子仁、おの実
産地:中央アジア、南アジア、中国、インド、日本
特性:七味唐辛子の成分で噛んだとき歯ごたえと辛味がある。
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【カモミール】
起原:キク科シカギク属 別名:カミツレ
産地:地中海沿岸
特性:リンゴのような甘い香りがあり、ハーブティーとして利用される。写真はジャーマン種であるがローマン種は葉にも芳香がある。
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【クローブ】
起原:天人花目フトモモ科、別名:丁子
産地:モルッカ諸島、マダガスカル、ザンビア、タンザニア、ペナン島、インド、セイロン
特性:樹齢7〜8年で収穫し数日間天日乾燥する。主成分はオイゲノールで肉料理に欠かせない。ポトフ、ソース、豚肉料理、ハム、デザート類にも用いられる。

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【山椒・朝倉】

起原:フウロウソウ目マツカゼソウ科又はミカン科 別名:朝倉山椒
産地:日本
特性:しびれるような辛味があり、成分はフェランドレン、オイゲノール、シトロネラール、サンショール。うなぎの蒲焼に用い。葉は木の芽といい酢の物に使う。

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【山椒・唐】

起原:フウロウソウ目マツカゼソウ科又はミカン科 別名:蜀椒、花椒
産地:中国
特性:しびれるような辛味があり、成分はフェランドレン、オイゲノール、シトロネラール、サンショール。うなぎの蒲焼に用い。葉は木の芽といい酢の物に使う。

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【サフラン】

起原:ユリ目アヤメ科 別名:番紅花
産地:南ヨーロッパ、小アジア、スペイン、トルコ、インド
特性:開花期2週間の短期間に収穫。ひとつの花から細かい3本のめしべしか取れず、7万個の花からとれる乾燥サフランは450gしかない。香りより着色性を目的に使われる。

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【シナモン】

起原:キンポウゲ目クスノキ科 別名:桂皮
産地:セイロン島、南インド、南ベトナム、東ヒマラヤ、セイロン、インドネシア、マレーシア
特性:種をまいて2〜3年の若木を収穫する。主成分はシンナミックアルデヒドで、お菓子、ピクルス、紅茶、カクテルなどに用いる。

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【ジャスミン】

起原:モクセイ科ソケイ属 別名:茉莉花(まつりか)
産地:アジア、アフリカの熱帯や亜熱帯地方
特性:香気成分は、ジャスモン酸メチルで香水、アロマオイルなどで利用される。単独又は茶葉と一緒にハーブティで飲用する。

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【スターアニス】

起原:キンポウゲ目のモクレン科 別名:八角
産地:江西省、中国、ベトナム
特性:主成分はアネトール。中国料理には欠かせない。煮込み料理、食後のデザートにも利用する。

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【ジンジャー】

起原:ショウガ目ショウガ科
産地:南アジア、インド、アフリカ、中国、日本、ジャマイカ
特性:収穫後皮をはぎ天日で乾燥させると漂白され美しい淡黄色になる。甘い芳香がジンギベロール、強い辛味がジンギベロン、ショウガオールである。魚や肉の臭み消しに用いる。菓子、パン、クッキーなどにも利用する。飲料としてジンンジャエールが有名だ。

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【セージ】

起原:管状花目シソ科 別名:サルビア
産地:地中海沿岸、ユーゴスラビア、アルバニア、イタリア、ギリシア、トルコ、ロシア、アメリカ
特性:2年目から年に2回の収穫ができる。乾燥した葉はカビが生えたように細かい繊毛で覆われている。成分はシネオールで樟脳に似た香りがする。肉の臭み消しに抜群で、豚肉料理に合いソーセージの語源となっている。

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【西洋オトギリ草】

起原:テリハボク科 オトギリソウ属  別名:セント・ジョーンズ・ワート
産地:北アメリカ、ヨーロッパ、トルコ、ロシア、インド、中国の温帯や亜熱帯地域
特性:古代ギリシア時代から医薬品として利用され、最近ではうつ病や不安神経症のハーブとして人気は高いが、多くの薬物との相互作用が知られ、利用には十分な注意を要する。

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【ターメリック】

起原:ショウガ目ショウガ科 別名:秋ウコン
産地:熱帯アジア、インド、ハイチ、ジャマイカ、ペルー
特性:黄色の着色を目的として使われる。色の成分はクルクミンでカレー、たくあん、ピクルス、フレンチマスタード、ピラフに使う。クルクミンは肝保護作用があるので飲酒前のドリンクに配合されるが、多量の服用で肝障害の報告もある。

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【タイム】

起原:管状花目シソ科 別名:タチジャコウ草
産地:地中海沿岸、小アジア、フランス、スペイン、ポルトガル、ギリシア
特性:開花期に花とやわらかい葉の部分を収穫する。欧米人はほのかな快い芳香と辛味を感じるそうだが、日本人は薬味臭と舌のしびれを感じるという。クラムチャクダー、ソーセージ、魚のソース、コロッケなどに用いる。

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【陳 皮】

起原:ミカン科柑橘類の皮
産地:--
特性:オレンジの芳香とテルペンの苦味があり、七味唐辛子の成分のひとつ。

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【ナツメグ】

起原:キンポウゲ目ニクズク科 別名:ニクズク
産地:モルッカ諸島、東インド諸島、グレナダ島、セイロン島
特性:熱帯地方に生育し年間を通して収穫される。肉料理に欠かせず特にひき肉料理に良い。ハンバーグ、ミートボール、ロールキャベツなど。菓子類にも利用される。ホール(原形)をおろし金ですりおろして使う。

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【乳 香】

起原:ムクロジ目カンラン科ボスウェリア属の樹木から分泌される樹脂 別名:フランキンセンス、
産地:南アラビア、ソマリア、東アフリカ、インド
特性:香として焚いたり、香水など香料の原料として利用さる。漢方では、鎮痛、止血、筋肉の攣縮攣急に用いる。

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【ハイビスカス】

起原:アオイ目アオイ科フヨウ属
産地:中国、スーダン、エジプト
特性:クエン酸が多く含まれ酸味と色の美しさからハーブティーとして利用され、疲労回復などに良いとされる。(ローゼル・ハイビスカス)

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【バジル】

起原:シソ科メボウキ属の多年性草、日本では越冬できず一年生草である。
産地:熱帯アジア、アフリカ、太平洋諸島
特性:辛みは少なく、香りが高い。イタリア料理に欠かせず、トマトとの相性が抜群。サラダ、ピザ、スパゲティなどの風味を高める。

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【白 檀】

起原:ビャクダン科の半寄生の熱帯性常緑樹 別名:サンダルウッド
産地:インド、インドネシア、オーストラリア
特性:主成分はサンタロールで殺菌・利尿作用があると言われる。線香の原料であるが、熱を加えなくても芳香を放つので仏具、数珠、扇子、香り袋などに使われる。

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【フェンネル】

起原:傘形花目セリ科 別名:小茴香
産地:南ヨーロッパ、地中海沿岸、フランス、イタリア、東ヨーロッパ、日本
特性:魚のハーブとも呼ばれ、魚料理に繁用される。他にパン、菓子、スープ、ピクルスにも用いる。

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【ペパーミント】

起原:管状花目シソ科 別名:薄荷
産地:ヨーロッパ、地中海沿岸、アメリカ、ルーマニア、イギリス、フランス、ロシア、ブルガリア、モロッコ
特性:主成分はメントールで清涼感を持つ。アラブ諸国ではミントティーが好まれる。ソース、ゼリー、アイスクリーム、アルコール飲料に用いる。

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【マリーゴールド】

起原:キク科コウオウソウ属 別名:カレンデュラ、キンセンカ
産地:アフリカ、南ヨーロッパ
特性:ハーブで利用されるのはポット・マリーゴールドで園芸用はフレンチ・マリーゴールドである。ルテインが多量に含まれ眼精疲労や眼病予防に良いとされる。

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【ラベンダー】

起原:シソ目シソ科ラヴァンデュラ属
産地:地中海沿岸原産だが、各地で広く栽培されている。
特性:日本で最も人気の高いハーブでアロマセラピー、ポプリ、化粧水や部屋の香料、香りだけでなく観賞用としても利用される。

1972年にNHKが放送した青少年向けSFテレビドラマ「タイム・トラベラー」で時空間を移動するときラベンダーの香りを嗅いだ。これ以来、ラベンダーが広く知られるようになった。【注】「タイム・トラベラー」は筒井康隆の小説「時をかける少女」が原作である。

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【レモングラス】

起原:イネ科オガルカヤ属
産地:マレーシア、インド、スリランカ、ミャンマー、タイ
特性:主成分のシトラールはレモンの香りがあるため名前の語源となった。ハーブティ、スープ、カレーなどで、鳥肉や魚介類とも相性が良く、ゼリーなど菓子への利用もされる。虫がこの匂いを嫌うので、虫よけスプレーにも使われる。世界三大スープの一つ、トムヤムクンの主要な材料である

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【レモンバーム】

起原: シソ目シソ科コウスイハッカ 別名:メリッサ
産地:南ヨーロッパ
特性:成長が盛んな頃に葉を摘み採り生葉をハーブティーやアイスクリームに添える。乾燥させたものもハーブティーやポプリなどに用いる。

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【ローズヒップ】

起原:バラ科バラ属野バラの果実
産地:ヨーロッパ
特性:レモンの数十倍のビタミンCを含有すると言われ、他にもビタミンA、ビタミンB、 ビタミンE、β-カロテンなどの有効成分を豊富に含んでいる。ハーブティーを楽しみながら疲労回復、風邪や生活習慣病の予防を期待する。

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【ローズマリー】

起原:管状花目シソ科
産地:地中海沿岸、フランス、スペイン、ポルトガル、ユーゴスラビア、北アフリカ
特性:強い芳香と辛味があり持続する。肉料理、スープ、シチュー、バーベキューソースなどに用いる。

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【ローズレッド】

起原:バラ科バラ属の花弁
産地:パキスタン
特性:花の色でレッド、ピンクなどに分類するが色以外はほとんど変わらない。ハーブティやポプリ、化粧水などに利用される。

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【ローレル】

起原:キンポウゲ目のクスノキ科 別名:月桂樹
産地:地中海沿岸、小アジア、ギリシア、トルコ、カナリー諸島、フランス、ベルギー、メキシコ
特性:太陽が昇る前に、手摘みで収穫し2週間前後かけて乾燥させる。煮込み料理には欠かせないが、煮込みすぎたり粉末を用いると苦味が強くなる。

 

 

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