ガンの原発巣を手術か放射線で治療した後、転移さえしなければガン死亡リスクは非常に少なくなると考えられています。したがって、初期治療後の転移予防対策が大変重要と言えます。ところが、標準治療には転移予防法が全くないのが現状です。では、どうすれば?まずは、ご自分の転移リスクを予測しましょう。
この細胞は常時血液中を流れ、自力でガン細胞を見つけて破壊してくれているのです。NK活性が正常な人では、血流中のガン細胞の99%を退治しています。転移予防上,NK細胞の強さが極めて重要なのです。
十全大補湯と高麗人参(前出)にこれを強くする効果があります。また、メラトニン(誰でも夜になると増える脳内ホルモン)を1日1回寝る前内服を続ける事も必要です。
(メラトニンは安価なサプリメントですが、当クリニックではそのガン治療上望ましい種類や服用法の情報提供をしています)
上記でNK活性増強効果不十分な場合は、ラブレ・オリジナル(植物性乳酸菌製剤、腸管免疫効果)の併用が望ましいです。
血流中を流れているガン細胞は、「接着因子」とよばれるボンド糊のような成分で血管壁にくっつき転移します。シメチジンにはこの接着因子を消去する事で転移を予防します。
国立東京医療センターで、進行大腸ガンでも標準治療にシメチジンを併用すれば、5年生存率では3.1倍、10年生存率で2.8倍と何れも大幅に良くなるデータが出されています。
シメチジンは我国で長年胃薬として使われ、副作用の無い良薬です。当クリニックでは、ガン治療中で胃炎や胃液逆流等で胃薬が必要な人には、シメチジンを処方するようにしています。
骨密度検査の結果、その指数(yam)が80%未満の場合ニハ、ビスフォスフォネートという種類の骨密度増強剤の内服が必要です。