現在、標準治療ではアリセプトなど4種類の認知症の薬が使われています。しかし、これらの薬だけでは、何れも認知症の進行を遅らせることしか出来ません。認知症を改善したり、治したりすることは出来ないというのが、これまでの医学常識です。ところが今、認知症治療に革命が起ころうとしています。
名古屋フォレスト・クリニックの河野和彦先生は、30年にわたる認知症治療を通して研究・開発された治療指針を集大成し、「コウノメソッド」と呼ばれています。その方法は、認知症薬を症状にあわせて微妙に調節したり、米ぬかから抽出したフェラル酸と薬草ガーデンアンゼリカを配合した5種類の製剤を使い分け、必要な場合はシチコリンやルタチオンの点滴を併用します。
河野先生のホームページには、驚異的な改善例が発表されています。それによると、車椅子生活で身の回りのことも出来なかった女性が、2ヵ月半で自分で歩き、トイレに行き料理まで出来るようになった。認知症に幻覚・妄想もあり、歩けない、食べれない男性は4ヵ月でスタスタ歩き、ふっくらした栄養状態の良い普通の人に戻った。高度の認知症のため誤嚥を繰り返し、胃ろうからの栄養補給を2年間受けていた男性は、コウノメソッド開始3週間で経口摂取可能となり、胃ろう不要に。
これらの事例のように、コウノメソッドで顕著に回復した人々がこれまで約5千人にのぼります。認知症の標準治療では考えられない事です。河野先生は認知症治療革命を起したのです。近い将来、コウノメソッドは認知症治療の主流となるに違いありません。我国で現在462万人の認知症患者とその家族にとって大変な希望となる事でしょう。
河野先生は全国の医師に「コウノメソッド実践医」となるよう呼びかけています。そして、近い内に先生を中心に「日本認知症治療学会」が立ち上げられる事になっています。
私もコウノメソッド実践医に登録して頂き、認知症治療に活用して行く事にしました。また、400万人と言われる認知症予備群(軽度認知障害)の段階からこの方法を行えば、認知症が予防出来るだけでなく、現在の軽度認知障害(記憶力・判断力など)も改善するに違いありません。