平安時代に安倍貞任(頼時の次男)と、征伐の口実を作ろうとした朝廷から派遣された源義家が12年にわたって合戦を繰り広げたのが「前九年の役」だそうです。この戦いの最中で、「衣のたてはほころびにけり」と問いかけた義家に、「年を経し糸のみだれのくるしさに」と貞任が答えたという逸話が残っているそうです。まさか、義家が和歌を詠まれるとはね…。岩手県は安倍氏の伝説が多い土地ですが、後に源頼朝に滅ぼされてしまった藤原氏は安倍氏の親戚に当たるそうです。衣川の戦いで両軍が引き上げたときに、義家軍が引き払ったといわている場所に、国民宿舎サンホテル衣川莊が建っています。そこは弟と平泉旅行のときに泊まったことがあり、敷地内にあったのが写真の模擬天守閣です。模擬天守閣は弘前城に行った帰り道の東北道から良く見えました。
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