そっと差し出した君の手の

  その掌の匂いに包まれて

  僕は身も世もなくなってしまう

  夢は現 桃源の果て



  もし迷惑でなかったら

  君の掌の上に家を建てて

  一生そこに住んでもいいかな

  この匂いに抱かれて ずっと

  宇宙の最後の一日まで



  しなやかな指の間から

  涼風がするりと抜けてくる

  日の光が爪を透かし

  白い肌に影を落とす

  それから小鳥の声を聞いて

  日がな陶然と微睡んでいたい



  ねぇ 君の掌の上で

  死ぬまで暮らしても いいかな


 ある意識状態で$l間の匂いがもの凄く好ましいもの(奇妙で、かつ魅惑的な)として感じられることがあって。香りだけで非常にエロティックな気分になる。
 嗅覚というのは根源的、本能的な部分に繋がっているらしい。


[トップページへ] [ひとつ上のページへ] [前に戻る] [次に進む]