後頭部の青空


  卵が一つ置かれている

  目を凝らしてじいっと

  じいっと 見ていると

  僕の後ろ姿が見えた



  慌てて振り返る窓には

  誰の姿もない

  卵を手に取って

  窓際に立つ

  陽の光に翳すと

  向こうからも覗いている

  瞳と瞳



  僕の指は 宇宙の重みに

  少し震えた



  ああ この星に生まれ落ちて

  もう何年も経つというのに

  シャワーを浴びる度 僕は

  肌に卵の殻が残っていないかと

  未だに気にしている



  卵の中の混沌

  宇宙はまだ生まれていないか

  もう消えてしまったのかも知れないね


 評に曰く『視点はユニークですが、何を伝えたいのかよくわかりません』。要はアナロジーなんですけど。むう。


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