此の
見ている
聞いている
触れて 嗅いで 味わっている
感じている ような気はするけれど
みんな嘘じゃないだろうか
例えば 音を聞きながら祭りの日の
風の夜は寒い国の夢を見るように
現実に見ている と思っている此れは
自分で造り出した事ばかりで
本当の僕は
何処か遠い所に居るのではないか
夢を見ているんじゃないか
そんな気が する
何処か遠い場所で
忘れてしまった人たちの話し声や
物音や音楽や動物の聲を聞いて眠り
夢を見ているんじゃないだろうか
永い永い夢を
でも そうだったとしても
少なくとも僕は
見ているし 聞いているし
触れ 嗅ぎ 味わっている
それ以外の何でもなく
こうしている
今 此処で
この世界がニセモノだとしても、この現実という′o験は、少なくとも自分にとっては本物である訳ですよね。当たり前のようだけど、そういうこと。