陰謀回線


  人類の知り得ぬ波長で

  通信を送ってきた

  安物のワープロのように

  駄洒落が好きな友人



   やあ 久しぶりだね

   人界の生活には馴れたかい

   お互いに

   しっぽを隠すのは大変だよね



  急な割り込みインタラプト

  掻き乱された僕の脳細胞は

  今度も又

  善からぬ事を企み始める



  神様が見ていない所で

  あの頃一緒に習ってた

  妖しい魔法を使おうよ



  君が泥土シリコンを捏ねて

  人の形を造ったら

  僕はそれに

  生命ソフトウェアを吹き込もう



   そいつが

   誰もいなくなった地上を

   飢えて 乾いて

   罅割れた巨大な躰で

   彷徨い歩くのが目に見えるようだ



  そんな事を話し合って

  僕達は満足気に交信を終える

  最後に くれぐれも

  $l間には気をつけて

  なんてね


 内容的には『宗教のるつぼ』OB・アルカヘスト氏のような物言いですが。山田章博センセ描く『小悪魔』くんを気取ってるのは見え見えかも。それとオンライン(当時はインターネットでなくパソコン通信のBBSだ)の隠喩ですな。


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