Q 「家族の座」はどういうワークなのですか
A ヘーリンガーの言葉を借りれば「本来の愛へと向かう動きを回復させる」ワークです
何らかの理由があって、私たちは“本来の愛”につながれずにいます
これは一つの例ですが
例えば、 誰かと親しくなろうとしても 親しくなれない
何故だか、恐怖を覚えてしまい、心を開いて人と付き合うことができない
そのことに 苦しんでいる人がいたとします (仮にこの人をA さんと呼びます)
A さんは、偶然「家族の座」に出会い
勇気を奮い起こしてワークショップに参加することにしました
そして、他の人の「座」を見守ったり、「代役」として参加する内に
用意が整い、意を決して 「親しくなれない」ことをテーマに「座」を開いてみました
「座」が開いてみると
親しくなることに対する恐怖の大きな原因は
幼い頃、母親に甘えたいと思っていた時期に
母親が病気で入院していて、その思いが叶えられなかった
ということにあるのが明らかになりました
最終的に、A さんの「座」は、自分の「代役」と入れ替わった A さんが
母親と父親に温かく抱かれ
両親の愛を思う存分、受け取るところで終わりました
愛されたかったのに愛してもらえなかったことが A さんの傷になっていたのです
その結果、大人になっても、何処かで「自分は愛されている」ということは知っていながら
何かがあると、いつものパターン、原初に起こった「大本の原因」のところへ戻ってしまい
A さんは同じことを、誰との関係でも繰り返していたのです
このように、「座」のエネルギーのドラマを静かに見守ることを通して 理解が生まれ
“本来の愛”ともう一度つながることで滋養を得ると
いつものパターンに陥りそうになった時も
そこに距離が、「ちょっと待って」と自分に言ってあげられる距離が生まれます
そして、次第次第にそのパターンは起こり得なくなっていきます
こうした意味で「家族の座」は理解することを通して自らを解放するワークだといえます
Q どういう人に適したワークですか
基本的には誰にでも適していますが
特に、自分の人生を真っ正面から見ていこうという人に適しています
「家族の座」は、自分の人生をしっかり認識し直し
自分の足でしっかりと立って、自分の力で生きていこうという人の滋養になるワークです
Q 参加するに当たって準備しておくことはありますか
A 「家族の座」では、家族の構成と、家族の内で実際にあった出来事に重要な意味があります
分かる範囲で結構ですから、以下のような出来事がなかったどうか
参加する前に、機会をもうけて親族に訊いておいて下さい
1 早死した人
※ あなたが25歳になる前に、両親のどちらかを亡くしていませんか
※ (あなたが親の場合) 15歳になる前に亡くなった子どもはいませんか
※ 出産中の死、あるいは産前、産後の病気、死
こうした出来事は、たとえ、それが祖父母に起きた場合であっても重要な意味を持ってきます
※ 自殺した人(もしくは自殺未遂)はいませんか
2 悲運やハプニング
※ 犯罪を犯した人はいませんか(特に殺人)
※ 遺産相続などに巻き込まれ、騙された人はいませんか?
※ 勘当、非難、不名誉など、家族から中傷されたり、見捨てられたりした人はいませんか
※ 認知されていない子供、もしくは養子の人はいませんか
※ 重病人、もしくは心身に障害のある人はいませんか
※ 移住(例えば、海外へ移住)した人はいませんか
3 結婚以前の関係性
* あなたの父親、母親のどちらかは、以前、他の人と結婚していませんでしたか
あるいは、恋人、婚約者など、結婚する前に特別な関係にあった人はいませんでしたか?
4 家系図
家族構成を整理するためにも、父方、母方の祖父母までさかのぼったを家系図を書いてみて下さい
Q : ワークショップはどのように進んでいくのでしょうか
A : 用意のできているクライエントの「座」を開くことから始まります
先ず、ファシリテーターとクライエントの間で短いインタビューが行われ
それを元に クライエントのイシューを見ていく上で必要となる
本人(クライエント)、父親と母親と兄、弟、といった「家族構成員」が決まります
続いて、クライエントが
参加者の中から自分自身の「代役」を含めた「家族構成員」の「代役」を選びます
すべての「代役」を選び終えたクライエントは、自らの直感に従って
「代役」の肩に手を添え、あるいは、手を取って 、ワーキングフィールドに配置していきます
「座」の配置を終えたクライエントはワーキングフィールドから退き
目の前で繰り広げられるエネルギーのドラマを静かに見守ります
「代役」を選ぶ
自分の母親に容姿や雰囲気が似ているような人を「母親の代役」に選ぶ必要はありません
誰を選んでも構いません
「代役」として「座」の中に立つ
自分の「座」を開くことだけが「家族の座」ではありません
「代役」として「座」の中に立って他の参加者の「座」の助けをすることも
また、静かに他の人の「座」を見守ることも
「家族の座」がもたらしてくれるプレゼントの一つなのです
実際、多くの場合、あなたが指名された「代役」とあなたの間には共通点が見られます
共通の何かを持っている人の「代役」として「座」の中に立つことを通して
あなたは何かを学びます
それは、ある意味、存在が与えてくれたプレゼント、何かを学ぶチャンスなのです
しかし、何故だか分からないけど、この「代役」には立ちたくないと直感が言う時もあります
そういう時は、曖昧な内に「座」の中に立つより、はっきり断る方を選んで下さい
反対に、この「代役」に立ちたいと感じた時は、積極的に立候補して下さい
Q 他の参加者が「代役」を務めているいるのを見ていると
果たして 自分に「代役」が務まるだろうか、と不安になるのですが
よくそういうふうにいう風に感じる人がいますが、
特に初めて参加する場合はそう感じると思います
けれども、 心配するには及びません
人間が持っている感情にはそれほど差はありません
「代役」は誰にでも務まります
「座」の中に立ってみれば、誰にでも感じ取ることができます