横浜市立帷子小学校放課後キッズクラブ
帷子川(かたびらがわ)というのは横浜の中心部を流れる川で、アザラシのタマちゃんが一時期棲み着いたことでも話題になりました。
実は私(石川)の出身小学校の校歌のアタマにも出てくる川でもあり、今回プロポーザルで設計者に選ばれたことにはちょっとした縁を感じています。
その帷子川、昔は捺染が盛んでした。
私の子ども時代には川で染め物を広げている様子を見ることがありました。
現在ではそのような姿を見ることは無くなりましたが、代わりに鯉やカモの姿を多く見掛けるようになりました。
今回の設計では、そんな帷子川のすぐ側にある小学校に、川の記憶や自然の良さを少しでも感じられるような計画を心掛けました。
まず目を引く、天井に設けたランダム配置の木製ルーバーは、昔ながらの染め物の柄をイメージしたものです。
天然木を使っているので、1本1本の色が微妙に異なります。
同じく天然木を使った荷物掛けの壁や、曲線を使った下足棚など、キッズクラブの標準仕様には無いことをいくつか設計に入れています。
各校に展開するキッズクラブにそれぞれ個性が合った方が良いと考えたからです。
今後もキッズクラブの設計に携わる機会があれば、また個性ある計画を考えたいですね。



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