羽毛の巣
わたしを呼ばないで
       呼ばないで
柔らかい巣の中で
もう少しだけ眠っていたい

胎児のようにまるまって
ぬくんだ水に浮かんでいると

痛んだ心は癒えるだろうか・・・・

守ることに疲れた鳥は
羽毛を抜いて巣を作り
身をうずめて自分を守る

ぬるんだ心が冷めないうちに
あともうひと眠りしたいから

わたしに 守れと言わないで

羽になって飛んでいくから・・・・・