轢かれた猫
君は知っているだろうか
人間が
どんなにいいかげんなものか
君をアスファルトに叩きつけて
気づきもせずに行ってしまう

君は少しも悪くない
人間ってそういうものなんだ
かわいそうな映画を見て
泣いた帰り道
小さな命を踏みつけて
そのまま行ってしまうような・・・・・

君の体は
おびただしい数の輪に轢かれ
ぼろぼろだね

だれひとり君の死を気にもとめないけど
わたしが覚えているから
どうかそのまま
魂だけは安らかに眠って欲しい
そしてどうしても悔しいときは
くだらない人間たちを呪って
さまよいでればいい