鏡に写った花は 触れることができないけれど
その色はうつろうことを知らない
水に映った月は 手に入れることができないけれど
その影は永遠に天に在る
鏡の花でも 花は花
水の月でも 月は月
触れずにいよう 花 散らぬように
手にせずいよう 光 かげらぬように
花のままに
月のままに
ただ 淡々と 在ればいい