| 色の名前 監修 近江 源太郎 構成・文 ネイチャー・ぷろ編集室 発行 角川書店 |
| 納戸色ってどんな色か知ってますか? 瓶覗きは? 裏葉色は? 素鼠(すねず)・茶鼠(ちゃねず)・藍鼠(あいねず)・白鼠(しろねず) 深川鼠(ふかがわねず)・鴨川鼠(かもがわねず)・ 利休鼠(りきゅうねず)・源氏鼠(げんじねず)・小町鼠(こまちねず) これらがすべて「鼠色」の種類だって知ってました? 江戸時代は「四十八茶百鼠」と言われるくらい、鼠色の種類がありました。 日本ではリンゴというと赤を連想しますよね? でも英語では「アップルグリーン」といって、緑を連想するのです。 アダムとイブが食べた禁断の果実も、絵画には緑色で描かれています。 そんなわけで、文化の違いが色の違いに結びつく場合もあります。 数年前に「モーブ」(mauve)という色が流行しました。 ゼニアオイの花の色から付けられたこの色は、「紫色」なのですが、 天然の色ではありません。 1856年、イギリスの科学者の卵パーキンが、コールタールから 解熱剤を合成する実験中に、偶然抽出した物質をもとにして作った 明るい紫系の染料が「モーブ」なんです。 ファッション界、コスメ界にはいまや無くてはならない色である「モーブ」 この色は人類初の合成染料にあたえられた記念すべき色名なんです。 「モーブ」が解熱剤を作る途中で生まれたなんて、知りませんでしたよね? こういった色にまつわるエピソードや、色名の元となった動植物、風景の 写真等々を一冊にまとめた本です。 日々の雑事に追われて、赤にもいろんな赤があり、それぞれにちゃんとした 名前があることを忘れてしまいがちですよね。 ちょっと色を見直してみませんか? 色の名前って楽しいですよ。 さて、最初の質問の答えですが、「納戸色」はくすんだ藍色のこと 色名のいわれとしては「衣服を納める納戸部屋の薄暗い色」 「納戸部屋に出入りしていた役人の服の色」「藍染めの布を 納戸にしまったから」などいくつかの説があります。 瓶覗き(かめのぞき)は藍染めに由来した色名です。 藍を染める時に藍の入った瓶に布を何回も浸して染めるわけですが、 浸す回数の少ない、ほんの少し瓶を覗いただけのようなごく薄い藍色を 「瓶覗き」っていうんですって。 裏葉色は、その名の通り葉っぱの裏側の、白味がかった緑色のこと。 ね?色の名前って面白いでしょ? |