離さないでいて
離さないでいて
離さないでいて
わたしがあなたを
忘れてしまわないように
嗚呼
あれはきっと
まぼろし
雨の朝に
複眼の夏
おさな子を
抱くように 慰撫する手
泡になりたい
露になりたい
そのまま消えていくから