| この作品の原型はいまから20年前に書いた「人形館〜哀しみのテス〜」という短編です。 当時ナスターシャ・キンスキー主演の映画「テス」が公開され、そのテスの美しさに、心を奪われました。 ピエール・ポルトが書いた「テス」のイメージ音楽「哀しみのテス」が、またもの悲しく、美しく それをBGMにして、書いた記憶があります。 最初の「人形館」は人形「テス」と青年の恋を描いたものでした。 そして本当はテスは人間で、人形館の閉館と共に人間としての生活をおくるために ラベンダーの髪をぷっつりと切って、新しい世界に飛び出していくというストーリーでした。 今回大幅に書き換えようと思い立ち、書き始めたのは去年です。 途中で飽きて(笑)そのまま放置されていたのを、やっと完成させることが出来て ほっとしています。 誰にでも忘れられない思い出ってありますよね。 忘れられないからつらいこともありますよね。 私の知り合いに、高校生以前の記憶がまったくないという人がいます。 彼女はつらいこと、哀しいことはすべて忘れてしまう人でした。 つらさも悲しさも思い出さないのと引き替えに、楽しかった記憶も素晴らしかった思い出も 無くしてしまうとしたら・・・・・ 私はやっぱり、つらくても思い出していたいと思うのです。 みなさんはどう考えるでしょうか。 櫂 |