補聴器についてよくある質問

わかりにくい補聴器購入時の

ポイントをご紹介します

 
 

本来、人間が持っている耳の機能を最大限に活用するために、

補聴器を両耳に装用する方法があります。左右の聴力差や、言葉を正確に聴き取る能力に大きな差がない場合では、片耳だけに補聴器を装用するよりも良いきこえが得られることがあります。


両耳加算効果により、片耳装用よりも音を大きく感じられるため、よりはっきりとした聴き心地になり、さらには左右それぞれの補聴器の音量を片耳装用する場合に比べてより小さく設定できるため、耳にかかる負担が軽く、結果疲れにくいという利点もあります。

耳の状態をきちんと見極めた上で、適切な両耳装用をすると、

その効果には目を見張るほどです。


一方で、販売店の安易な判断や無理強いによる両耳装用の結果、

こもり感や強い閉塞感などの不快症状が先行し、結局片耳のみ

で使用されていたり、さらには補聴器の使用そのものが嫌になり、二個とも全く使われずに放置されていたりなど、せっかくの両耳装用補聴器が活用されていないケースには胸を痛めます。










不適切な両耳装用が勧められる原因の一つとしてあげられるのは、「両耳セット価格」の存在です。※補聴器本体は非課税です。


両耳分の補聴器を同時注文すると、2台でナント○○円もお得! とカタログ・チラシで堂々と謳っているもので、値引の大きさをことさら強調する提案は、半ば常套句です。


消費者にとって、より安ければ安いほど良しとする感覚は自然なことですが、値引幅を強調した口先だけのセールストークで、装用してもその効果を明確に体感できない、そんな意味なくセットで売り付けられたとしか思えない補聴器が、購入した店の物であろう包装に包まれたまま、私どもに相談に持ち込まれることが、後を絶たちません。


「まとめて買えば安くなるなら、この際2つ買っておく。将来、聴力が更に低下したら役に立つかもしれない。」

という考え方は、補聴器購入においてはふさわしくありません。


装用するのに適した側の耳にまず一台試聴・購入の上、ゆっくり

と馴染んでみてはいかがでしょうか。

いつから使うのがよい?



始めるタイミングは、

日常の会話が聴こえにくく

不便が多くなった時

とお考えください。


補聴器を装用しなければならない時期の明確な基準は

ありません。


数値の表す”めやす”


聴力が 30dB前後

日常会話で言葉の聴き違いが起こりはじめますが、

まだ不便を感じない方も

多いでしょう。


聴力が 40dB前後

日常会話での聴き違いに加えて、次第に周囲の音の

きこえづらさを自覚。

コミュニケーションにも

不便が生じてきます。

はじめての補聴器に両耳装用は必要?

補聴器のいいところ、不具合なところを

実感した上で両耳装用を検討しても、

さほど遅くはないでしょう。

正当な根拠はあるものの、個人差が大きく、

販売店の誠意が問われる重要なポイントです。

機械任せでない手作業のフィッティング...

〜たとえばこんなこと

やっています


耳穴型補聴器を例にあげると、シェルとよばれる耳穴に入る補聴器のボディ部分の外耳道へのあたり具合を直すことがあります。


一般にかなりゆるい目のあたり具合が好まれます。それにより、自分の声が頭のなかで響いたり、こもって感じたりなどの不快感を最小限に抑えるようにしています。


補聴器から出力される音圧も、この時点ではあえてかなり低い目にしています。


様々な音質調整や、ヤスリによる削りと、バフモーターでの磨きで、シェルの仕上げを行い、ここちよく補聴器が装用できる状態になるまで、音質と形状の両面を仕上げてゆきます。


場合によっては、削るだけではなく、シェル修正用材料や特殊なラッカーをシェルの表面に塗りUV光線の照射によって硬化させることで、「肉盛り」をして大きさを太らせることもあります。


こうして、補聴器からの微量な音漏れによる不快なピーピー音を発生するハウリング現象を起こりにくくしたり、食事や会話時の口の動きに伴う咀嚼運動による外耳道の押し出し効果で補聴器が耳から抜け出すのを防いでいます。